盗聴犯逮捕協力例
2011/11/28 『スーパーJチャンネルSP』 テレビ朝日で放送された盗聴犯逮捕について
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2011/11
車で盗聴電波を捜索していた時、盗聴電波を確認しました。
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盗聴器が仕掛けられている部屋を特定していき、インターホンを鳴らすと一人暮らしの女性が出てきました。
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女性に盗聴器が仕掛けられていることを伝えると全く身に覚えがないということで撤去を依頼されました。
盗聴器の場所を特定していくとベッドの裏にあるコンセントにタップ型の盗聴器を発見しました。
盗聴器は比較的新しいことが分かり、現在も仕掛けた人間が聴いている可能性が高いことが分かりました。
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新しい盗聴器ということと部屋の鍵を誰にも渡していないということから、事件の可能性が出てきました。
そして被害者女性から犯人特定の依頼を受けました。
留守宅を見張るために防犯カメラを設置しました。
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防犯カメラを設置した翌日に事態は動きました。
被害者女性が留守中に誰かが入ったら分かるように仕掛けをしておいたら、侵入の形跡があるとのことで、防犯カメラの映像を確認しに行きました。
すると、防犯カメラには40代後半の男性が映っていました。
盗聴器が仕掛けられていた場所を確認したり、クローゼットを開けて物色したりと、女性宅に10分くらい居続けました。
被害者女性に確認してもらったところ、侵入者は被害者女性が勤務している会社の上司ということが判明しました。
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防犯カメラを設置した翌日に侵入していることから、頻繁に盗聴をしている可能性が高いということから、犯人と直接対峙するこにしました。
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盗聴器を見せても見覚えがないと言い、女性宅には一度も入ったことがないと言うので、防犯カメラの画像を見せたら、それでも自分ではないと認めませんでした。
その時に着ていた服とカメラに映っていた服が全く同じだということと、顔がハッキリ分かる画像を見せたところ、ようやく侵入して盗聴器を仕掛けたことを認めました。
盗聴器を仕掛けた理由は『自分の悪口を言っていないか確認するため』とは言っていましたが真意は分かりません。
鍵は会社にいる時に被害者女性のカバンから取り出し、コピーしてから戻したということです。
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全く反省をしている感じがなかったので、被害者女性は警察へ通報しました。
その場で任意同行し、翌日、住居侵入及び窃盗未遂の容疑で逮捕されました。
被疑者の供述
小学校5年生頃から女性になりたいという願望が芽生え、自分も被害者女性の様になりたいと思う様になっていきました。
2年くらい前に大勢で居酒屋に行った時、被害者女性のカバンから鍵を盗み、近くで合鍵を作成し、鍵をカバンへ戻しました。
一ヶ月後、被害者女性宅へ侵入し、使用しているシャンプー・化粧品・下着などをチェックし同じ物を購入しました。
その後、暫くは侵入することがなかったのですが、会社での自分の評価が気になりだし、被害者女性が自分の悪口を言っているのではないかと邪推して2009年9月上旬頃、盗聴器を仕掛け、合計で6回侵入をしました。
本来、信頼できるはずの上司である私がとんでもない事をしてしまい、深く反省しております。
とても許される行為ではないと思います。
本当に申し訳ありませんでした。
公判
平成24年01月19日に東京地方裁判所立川支部で初公判が行われました。
罪名 住居侵入
求刑 懲役1年
判決
懲役1年 執行猶予3年
今回の裁判は住居侵入のみで起訴されました。
被告に前科がないことや慰謝料と引越し代金として263万円が支払われたことから、3年間執行を猶予するとの判決が出されました。
2011/05/04 『スーパーJチャンネルSP』 テレビ朝日で放送された大家が仕掛けた盗聴器について
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2011/03
車で盗聴電波を捜索していた時、二つの盗聴電波を確認しました。
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盗聴器が仕掛けられているアパートを特定すると、2つとも同じアパートに仕掛けられていることが分かりました。
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201号室・202号室ともに25歳女性の一人暮らしで、それぞれに一つずつコンセントタップ型の盗聴器が仕掛けられていました。
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2つの部屋から出てきた盗聴器は全く同じ物でした。
仕掛けられた時期も重なることから、仕掛けた人物は同一犯と断定しました。
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同じ盗聴器が別々の部屋から出てきて、不動産仲介業者も違い、入居した時期も少しずれていましたので、犯人は両方の鍵を持っている人物ということになります。
1階には80歳の大家とその息子が住んでいましたので、確認をする為に1階へ行ってみました。
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弊社で調べた結果、その盗聴器や仕掛けた時期からみて、入居後に仕掛けられていたことが判明しました。
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状況から考えても大家の息子に話を聞いてみる必要がありました。
話を聞いても知らないとのことでした。
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そこで疑問に思っている事を聞いてみました。
なぜ最初に我々が2階に上がったことが分かったのか、女性宅に盗聴器が仕掛けられている事を伝えたにも関わらず、なぜ下に戻ってしまったのかということです。
すると段々と歯切れの悪い返事になってきました。
かなり言動が怪しくなってきたので、何か知っていると思い問いただすと、盗聴器を仕掛けたことを認めました。
その後、被害者女性二人とそれぞれの母親二人と話し合いがありましたが、反省の態度も見せなかったので、警察へ連絡しました。
侵入が入居前ではなく、入居後ということでしたので住居侵入の疑いで送致される予定です。
本来、大家は住人を守ってあげる立場の人間です。
その大家が住人の留守中に侵入し、盗聴器を仕掛けるというのはかなり悪質です。
しかし残念なことですが、弊社で扱っている案件でこういった事件は珍しくありません。
犯罪を犯している認識がないのでしょう。
少しでも安心して暮らせる世の中になります様、弊社では頑張っていきます。
2010/11/29 『スーパーJチャンネルSP』 テレビ朝日で放送された盗聴犯の逮捕について
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2011/10
車で盗聴電波を捜索していた時、女性宅に盗聴器が仕掛けられている事を確認しました。
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盗聴器が仕掛けられている部屋を特定し、インターホンを鳴らすと女性が出てきて、最初は驚いた様子でしたが、何となく心当たりがあった様です。
実際に調査を依頼しようかと考えたこともあったとのことでした。
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承諾を得て室内で盗聴器の発信源を探すと、エアコンのダクトから手を入れた天井部分から電池式盗聴器が発見されました。以前、交際していた男性かも知れないが、鍵を渡していないということでした。しかし、今年の1月に男性からストーカー行為を受け、警察沙汰にまでなっているとのことでした。
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電池式盗聴器ということもあり、頻繁に犯人が出入りしているのは明らかで、何か事件が起きてからでは遅いですし、被害者女性から犯人の特定を依頼され、室内に防犯カメラを設置しました。
電池式盗聴器ということもあり、頻繁に電池交換をすることを考えると合鍵を持っているとしか考えられない状況でした。
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カメラを設置した翌日17:30頃、犯人は現れました。盗聴犯は部屋に侵入するなり、真っ直ぐエアコンのダクトの中に手をいれました。
当然、盗聴器は撤去したので有りません。その後、5分以上も盗聴器を探し続けていました。
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盗聴器を撤去した翌日に犯人が現れているということは間違いなく頻繁に盗聴していたことを示しています。
11月13日
犯人は被害者女性の元交際相手ということから、真意を確かめる為に呼び出して話を聞いてみることにしました。
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女性宅から盗聴器が発見されたことを話し、犯人に盗聴器設置について直接問いただしてみました。
犯人は盗聴器の設置どころか、合鍵すら持っていないので女性宅へ入ることが出来ないと言い出しました。
防犯カメラの話をし、侵入した写真を見せると今度は侵入はしたけど、荷物を取りに来ただけで盗聴器の設置はしていないと言います。
次にダクト部分の写真を見せると盗聴器を仕掛けたのは4月で交際していた時だと話始めました。
しかし、どう考えても半年以上も電池はもちませんと伝えると、2週間くらい前に一度侵入しましたと話がどんどん変わっていきます。
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その後も話をしましたが全く反省の気持ちが見られませんでした。
その後、被害者の夫婦は警察に突き出すことを決意しました。
その日の夜、盗聴犯は警察に連れて行かれ、翌日通常逮捕されました。
被疑者の供述
平成21年6月から被害者女性と交際が始まりました。
平成22年4月に被害者女性に対して男性関係を邪推し盗聴器を仕掛けました。
平成22年5月から別の女性と交際をしていましたが、電池が切れる度に約半年にわたり2週間おきに住居侵入を繰り返していました。鍵は交際中に被害者女性の許可なしに勝手に合鍵を作成しました。
公判
平成23年01月20日に東京地方裁判所で初公判が行われました。
罪状認否のみ
平成23年01月27日に東京地方裁判所で第二回公判が行われました。
求刑 懲役1年
判決
平成23年02月08日に東京地方裁判所で判決が出されました。
罪名 住居侵入
判決 懲役1年 執行猶予4年
今回の裁判では元交際相手による住居侵入のみで起訴されました。
被告に前科がないことや慰謝料として400万円が支払われたことから4年間執行を猶予するとの判決が出されました。
2009/03/03 『スーパーJチャンネル』 テレビ朝日で放送された盗聴犯の逮捕について
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2008/02に車で盗聴電波を捜索していた時、マンションの一室にある新婚夫婦宅に盗聴器が二つ仕掛けられている事を確認しました。
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盗聴器が仕掛けられている部屋を特定し、インターホンを鳴らすと奥さんが出てきて、全く身に覚えのない話だったので一緒にいたご主人にも聞いてみましたが、やはり覚えがないということでした。
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男たちが盗聴器に触るのを確認したので事情を聞いてみると、盗聴器を仕掛けたのは認めたが、何の為に仕掛けたのかは言いませんでした。
仕掛けられた住人は理由が分からないことから警察へ通報しました。
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この家は新築で右写真の様に盗聴器を仕掛ける為にクロスの内側から外側に金具部分が出ていることから、入居後に何者かに侵入されて仕掛けられた可能性が高いといえます。
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盗聴器の設置場所から考えても部屋に招かれた人間が目を盗んで盗聴器を仕掛けるのは不可能で、時間をかけてゆっくり仕掛けているところから合鍵を持っているとしか考えられない状況でした。
盗聴器を外せば犯人は必ず再び室内に侵入すると思えたので被害者夫婦の承諾を得て、室内に防犯カメラを設置しました。
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カメラを設置してから二日後、盗聴器を仕掛けたという人物から被害者の奥さんに電話がきました。
電話をかけてきたのは奥さんの古くからの友人でした。
電話の内容は『盗聴器に気がついたよね?』 『カメラを設置してたよね?』という内容でした。犯人は室内に侵入した際にカメラに気がついたとのことでした。
あとで分かったことですが、犯人は頻繁に侵入を繰り返していたので、すぐに部屋の変化に気がついたとことでした。
すぐに被害者宅へ向かって映像を確認すると、合鍵を使用し自分の家の様に堂々と部屋の中をウロウロする犯人が映し出されていました。
なぜ、鍵を作れたのか?何の目的で侵入をしているのか?
それを聞くために盗聴犯を呼び出しました。
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午後8時、盗聴犯は約束の時間に被害者宅へやってきました。
鍵の入手方法は驚くほど巧妙且つ大胆な手口でした。
被害者夫婦が沖縄で結婚式を挙げるのを知り、招待されていないにも関わらず、沖縄へ行き挙式を見ていました。
被害者夫婦が新婚旅行をしている間に被害者宅の窓ガラスを割り侵入。そのまま玄関のドアを開け、鍵のシリンダーを抜いて持ち出し、鍵屋で鍵を作成。シリンダーを元に戻してから今度はガラス屋を呼び住人に成りすましてガラスも修復。
こうして犯人は鍵の入手に成功しました。
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その後も話をしましたが、全く反省の気持ちがないどころか、話すことは嘘ばかりで真意は分かりませんでした。
最終的に盗聴器を仕掛け、電池を交換する為に頻繁に侵入を繰り返していたことは認めました。
被疑者の供述
被害者の女性とは8年前に知り合って、3年前に告白をしたが断られました。
被害者の奥さんのことが忘れられず、生活を覗いてみたいという願望が抑えきれず侵入してみたが中に入っても本人が居ないため物足りず声を聴くために盗聴器を仕掛けたということです。
1年4ヶ月の間に100~200回以上の侵入と盗聴を繰り返していました。
侵入した日や盗聴していた日のメモ書きが220枚残っており判明しました。
自分自身ではやめることは出来ず、いつかこういう日が来ると思っていたとのことです。
今では被害者夫婦に対して本当に申し訳ない事をしたと思っていますと深く反省をしています。
公判
平成21年04月24日に東京地方裁判所立川支部で初公判が行われました。
罪名 住居侵入 住居侵入未遂
平成21年05月29日に東京地方裁判所立川支部で第二回公判が行われました。
平成21年05月21日に『電波法違反』で追起訴されました。
罪名 住居侵入 住居侵入未遂 電波法違反
求刑 懲役2年6ヶ月
判決
平成21年06月05日に東京地方裁判所立川支部で判決が出されました。
罪名 住居侵入 住居侵入未遂 電波法違反
判決 懲役2年6ヶ月 執行猶予4年
今回、電波法違反の容疑でも起訴されましたが今までの盗聴犯で電波法違反で起訴されたのは2回目です。但し、初めて電波法違反で起訴されたときは判決では斥けられました。
今回の裁判では電波法違反が斥けられることはなく上記3つの罪名で判決が出ました。
電波法違反が入ったことによって量刑がどのくら変わったのかは不明ですが、今後は電波法違反での起訴も考えられるようになると思われます。
この手の犯罪は初犯では執行猶予されることが多いのですが、今回は執行猶予4年と長い判決となりました。